計算能力の高いコンピュータが高性能
コンピュータは電気で計算する装置です。つまり、計算を行うためにコンピュータが使われているということです。
「このパソコンは高性能だ」と言ったりしますが、この場合はたいてい、パソコンの計算能力が高いということを意味しています。
場合によっては、他の観点で性能を評価している場合もあります(DVDだけでなくBlu-rayも読み込めるか?どれだけのデータ量を保存できるか?など)ので、多少の注意は必要です。ただ、普通「コンピュータの性能」といったら計算能力のことを言います。
計算能力が高いとは?FLOPSの話
計算能力というのは、簡単に言えば、「そのコンピュータが、1+1の計算を1秒間に何回出来るのか?」というような考え方で計測することができます。
そして、この「単位時間あたりにどれだけ計算できるか」というコンピュータの性能を、FLOPS(フロップス)という単位で表します。
例えば、普通のパソコンで使われる計算装置(CPUと言います)の性能は大体10億FLOPS~1兆FLOPSくらいです。
プレイステーション5に使われている画像処理用の計算装置(GPUと言います)だと、10兆FLOPSくらいになります。
日本最速のスーパーコンピュータ「富岳」だと44京FLOPSくらいです。
FLOPSについて気になった方は、是非Wikipediaも読んでください。色々なコンピュータのFLOPSが記載されていて面白いですよ。
計算が高いだけでは高性能なコンピュータとは言えないこともある
余談ですが、計算能力(FLOPS)が高いだけで「これは高性能なコンピュータです」と言えるわけでもなかったりします。
さっきからさんざん「コンピュータの性能はすなわち計算能力だ」と言っておきながら何をいまさら、という感じですが、少々お付き合いください。
例えば、めちゃくちゃ高性能な計算ができるパソコンがあったとして、このパソコンの画面を20年前くらいの小さくて低画質なブラウン管の画面に変えたらどうなるでしょうか。
パソコン本体はめちゃくちゃ早く計算してくれますが、肝心のアウトプット(出力)は、超低スペックな画面を通じてしか行われないわけです。そうすると結局パソコンを使う側としては「このパソコン、チョー画質悪くて使えねーー」となるわけです。
そんな感じで、現実の世界においては、コンピュータの性能というのは色々な要素をトータルで高性能にしていかないといけないということになります。
まあこのあたりは「どの部分をコンピュータと呼ぶか」「なにをもってコンピュータの性能と呼ぶか」という話になってきて、これを細かく考えていくとよくわからなくなってきますから、コンピュータの性能についてもいろいろな考えがあるんだな~という程度にさらっと流していただければと思います。