コンピュータを使う≒アプリケーションを使う
私たちがコンピュータ(パソコンやスマートフォンなど)をつかうときには、必ずソフトウェアを操作しています。
例えば、
- Google検索をするのであれば、Webブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)
- Instagramを見るのであれば、インスタのアプリ
- QRコード決済をするのであれば、PayPayや楽天ペイなどのアプリ
を操作します。いま例に挙げたWebブラウザや各種アプリは、全てアプリケーションやアプリケーションソフトウェアと呼ばれるソフトウェアになります。
すなわち、コンピュータを使うということは、アプリケーションを使うこととほとんど同じ意味になります。
アプリケーションとOSの関係
私たちが操作しているのはアプリケーションかOSのどちらか
では、私たちが操作するソフトウェアの全てがアプリケーションかというと、そうでもありません。
例えば、WindowsやiOSの設定画面を開いて操作しているとき、私たちはアプリケーションではなく、OS(オペレーティングシステム)を操作することになります。
逆に、私たちが普段つかうソフトウェアのうち、WindowsやiOSなどのOS以外は、全てアプリケーションだと思ってしまって問題ありません。
OSがアプリケーションとハードウェアの間に入る
コンピュータを使うこと≒アプリケーションを使うとこ、なのであれば、OSなんてものをわざわざ用意する必要はないようにも思えます。
これについては、OSの役割をじっくりと勉強することで理解ができてくる部分ではあるのですが、今の時点では、
- 複数のアプリケーションが直接ハードウェア(CPUなど)を操作しようとすると、いろいろ大変なことになるので、間にOSが入っていろいろ良い感じにしている
というくらいの理解をしておけば大丈夫です。
OSについては以下の記事で詳しく説明しています。
アプリケーションの種類
アプリケーションは、
- パソコンのOSで動作するアプリ
- スマホ・タブレットのOSで動作するアプリ
- Webブラウザで動作するアプリ
の3種類に分類することができます。
デスクトップアプリ
デスクトップアプリの概要
デスクトップアプリは、パソコンのOS(WindowsやmacOS)で動作するアプリケーションです。
普通、インターネットからダウンロードしたり、CDやUSBメモリなどからインストールして使います。
デスクトップアプリの具体例
具体例としては、
- Word、Excel、PowerPointなどのオフィスソフト
- ゲーム
- 動画編集ソフト
などがあります。
ざっくりと言ってしまえば、「パソコンを開いたときに、画面にならんでいるアプリケーション」は、ほぼ全てがデスクトップアプリです。
デスクトップアプリの特徴
高度な処理ができる
ハードウェアの性能を存分に引き出せるので、複雑な処理も実行することができます。
ゲームや動画編集ソフトは超高速の計算が必要になるので、デスクトップアプリが最適ということになります。
もちろん、シンプルなゲームなどであれば、デスクトップアプリでなくても動作させることはできます。
インターネットに接続せずに使える
パソコンの中にソフトウェアのデータがあるので、インターネットに接続しなくても使えます。
例えば、WordやExcelなどのオフィスソフトを使うにあたり、インターネットは不要です。
ただし、中にはインターネットに接続することが必須となるデスクトップアプリもあります。
スマホアプリ
スマホアプリの概要
スマホアプリは、スマートフォンやタブレット端末のOS(iOSやAndroid)で動作するアプリケーションです。
AppStoreやGoogle Playストアなどから、ダウンロードして使います。
なぜか、タブレットアプリとは呼ばずにスマホアプリと呼ぶことがほとんどです。
スマホアプリの具体例
スマートフォンに入っているアプリのほぼすべてがスマホアプリです。
例えば、
- インスタやTikTokなどのSNSアプリ
- PayPayや楽天ペイなどの決済アプリ
- スマホゲーム
などなど、あげればきりがありません。
スマホアプリの特徴
そこそこ高度な処理ができる
一般的に、コンピュータの性能としてはパソコンのほうがスマートフォンより高いです。ただ、最近のスマートフォンはかなり高性能になっているので、スマホアプリでもかなり高度な処理ができます。
例えば、昔は動画編集はデスクトップアプリ以外考えられませんでしたが、昨今はスマホアプリでもかなり凝った動画が作れるようになりました。
スマホの便利なハードウェアが使える
スマートフォンには、カメラ、NFC(タッチ通信機能。モバイルSuicaなどで使う)、生体認証(指紋認証や顔認証)、加速度センサーなど、さまざまなハードウェアが付属しています。
スマホアプリは、これらの便利なハードウェアを活用することができるので、工夫次第でユニークなアプリケーションが作れるのです。
Webアプリ
Webアプリの概要
Webアプリは、Webブラウザ(Google Chrome、Safari、Edgeなど)で動作するアプリケーションです。
パソコンとスマートフォン・タブレット端末のどれでも使えることが多いです。
Webアプリは、「ちょっと複雑なWebサイト」くらいに思ってしまっても構いません。
Webアプリの具体例
- GmailやGoogleドライブ
- オンラインバンキング(ネット銀行)
- Amazonや楽天市場などのECサイト
などなど、多くのWebサイトがWebアプリに該当します。
Webアプリの特徴
ダウンロードが不要
WebアプリはWebブラウザがあればすぐに使うことができ、わざわざアプリをダウンロードする必要がありません。
特にパソコンの場合は、デスクトップアプリだとインストールが複雑なことが多いため、Webアプリの方がパソコンが苦手なひとでも使いやすいことが多いです。
インターネットが必要
Webアプリはインターネット上に各種データがあり、処理もインターネット上のコンピュータ(サーバ)で行います。従って、インターネット環境がなければ動作させることはできません。
高度な処理は苦手
Webアプリはインターネットを経由してデータのやり取りを行う関係上、どうしても大容量のデータを送受信することができません。また、処理もインターネット上のコンピュータ(サーバ)で行いますが、基本的にあまり高度な計算ができないようになっています。
したがって、Webアプリはどうしても高度な処理ができないのです。
とはいえ、最近はインターネットも高速になっていますし、サーバの性能も上がっていますから、昔と比べればはるかにWebアプリの処理は高速になってきています。