コンピュータとパソコンはちょっと違う
コンピュータとパソコンが一緒だと思っている人がいますが、正確に言うとちょっと違います。
コンピュータはパソコンよりも、もっと広い概念です。
コンピュータは電気の計算機
コンピュータは、電気で計算をする装置の総称です。
「計算」といっても、電卓のような足し算や引き算をする装置に限りません。ここでいう計算は、「ちょっと複雑な処理」くらいに思っておけば大丈夫です。
例えば、「スイッチを入れると明かりがつく」という仕組みを作るとします。この仕組みで必要な処理は結構シンプルだろうなと想像できますね(小学校の理科の授業でも作れそうです)。このくらいの処理であれば、コンピュータの出番はありません。
一方で、「スイッチを入れると30分後に明かりがつく」という仕組みを作ろうとすると、ちょっと複雑になります。こういった処理をしたいときに使うのが、コンピュータです。
以下に具体的なコンピュータの一例をご紹介します。
コンピュータの例
パソコン(パーソナルコンピュータ)
個人向けのコンピュータです。コンピュータと聞いて思い浮かべるのはこれだと思います。
スーパーコンピュータ
めちゃくちゃ高性能なコンピュータを、「スーパーコンピュータ」と言います。略してスパコンです。
ある程度の知識がある人でないと使いこなせません。
研究所や大学においてあることが多いです。
マイクロコントローラ
家電などに使われる小型のコンピュータです。
小さなチップですが、これもコンピュータと呼ぶことができます。
性能は低いですが、冷蔵庫や洗濯機を動かす程度であればこれで十分です。
スマートフォン
スマホも立派なコンピュータです。
いまのスマホは、初期のスーパーコンピュータよりも高性能です。
ゲーム機
ゲーム機もコンピュータです。しかも、ちょっとしたパソコンよりも高性能です。
プレイステーションをゲーム機として使わずに、研究用の計算機として使っている人もいます。
細かい話
細かい話ですが、正確性を担保するために一応言及します。
例えば、パソコンはコンピュータですが、パソコンの中には小さなチップ(マイクロコントローラのようなもの)がたくさん入っていて、それらのチップの1つ1つをコンピュータとみなすこともできます。
「パソコン1台で1つのコンピュータ」ということもできるし、「パソコン1台は小さなコンピュータがたくさん組み合わさってできたもの」ということもできるのです。
なにをもって1つのコンピュータと呼ぶのが適切なのかは、時と場合によるのであまり気にしなくても良いですが、大きくても小さくても、電気で計算する装置はなんでもコンピュータと言えることは覚えておくと良いでしょう。