パソコンは本体と入出力機器に分けられる
パソコンのパーツは、「本体」と「入出力機器」に分けられます。
入出力機器の代表例は、
- 画面(モニター、ディスプレイともいう)
- キーボード
- マウス
- スピーカー
などです。本体と入出力機器については以下の記事もご参照ください。
ノートパソコンや一体型デスクトップパソコンなど、本体と入出力機器が分離されていないパソコンもありますが、ケースを分解して中をみてみると、やはり「本体」に相当するパーツと「入出力機器」に相当するパーツが存在します。
パソコン本体もいろいろなパーツで構成されている
さて、パソコン本体と呼んでいるものについてもう少し詳しくみていきましょう。
パソコン本体を構成するパーツを理解すると、パソコンの基本的な仕組みがわかるだけでなく、パソコンの商品説明を見たときに、そのパソコンの性能を大まかに推測することもできるようになります。
CPU
CPUは、まさにパソコンの中心となるパーツです。
CPUが、いわゆるコンピュータ(電気で計算をする装置)の役割を担っています。基本的に、CPUの性能が高いパソコンというのが、高性能なパソコンということになります。
CPUの具体的な種類として、
- インテル社のCore iシリーズ(Core i9、Core i7、Core i5、Core i3など)
- AMD社のRyzenシリーズ(Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3など)
があります。
メモリー
メモリーは、CPUが計算をするときに、一時的にデータを保存しておくためのパーツです。
勘違いしてはいけないのが、メモリーはCPUが一時的に使うパーツであり、ここに写真や動画データを保存することはできません。(※普通の人が想像する「データを保存するパーツ」は、メモリーではなくHDDやSSDと呼ばれます)
メモリーの容量が大きいほどCPUは計算がやりやすくなり、結果としてパフォーマンスが良くなります。
最近のパソコンだと、メモリーの容量は16GBから64GB程度となっています。
GPU/グラフィックボード
GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)は、CPUと似ているパーツで、やはり計算を行います。
ただし、CPUとは違って、”とある計算”をすることに特化しています。”とある計算”の代表的なものが、画像処理に関する計算です。(なので、名前に「グラフィックス」が入っているのです。)
「計算は全部CPUにやらせればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんし、実際それは不可能ではありません。ただ、CPUに全部をまかせると、CPU全体をとんでもなく高性能にしないといけなくなってしまって色々大変なので、あまりそういうことはしていません。
ちなみに、基本的にGPUがそのままむき出してパソコンについていることはありません。GPU関連のパーツをまとめてパッケージにした「グラフィックボード」というパーツがあり、このグラフィックボードがパソコンについています。
また、GPUを内蔵しているCPUも存在します。そういったCPUを使う場合は、グラフィックボードが不要になります。
マザーボード
マザーボードは、CPUやメモリー、グラフィックボードといったパーツを載せるためのパーツです。
つまり、パソコンを組み立てるときは、まずマザーボードを用意して、そこにCPUやメモリー、グラフィックボードなどをくっつけていく流れになります。
ストレージ(HDD、SSD等)
ストレージは、データを保存しておくためのパーツです。
- HDD(ハードディスク)
- SSD
の2種類が代表的です。
電源
電源は、各パーツに電源を供給するためのパーツです。
例えば、CPUはコンセントの電気(交流100V)をそのまま使って動かすことができません。コンセントの電気を、CPU用の電気に変換してあげる必要があります。その変換をするのが電源です。
その他
そのほかにも、CPUを冷やすためのCPUクーラー、DVDやブルーレイディスクを入れるためも光学ドライブユニット、きれいな音をつくりだすサウンドカード、といったさまざまなパーツがあります。
ただ、パソコン本体の中心的なパーツは、
- CPU
- メモリー
- GPU(グラフィックボード)
- マザーボード
- ストレージ
- 電源
の6つですので、とりあえずはこの6つがあることを覚えていただければ大丈夫です。